X(Twitter)を利用していると、たまに他のユーザーのフィードに「おすすめユーザー」として自分のアカウントが表示されることがあります。
これを目にすると、「自分のプロフィールが他人に注目されているのでは?」と心配になることもあるかもしれません。
実際には、「おすすめユーザー」に選ばれることが必ずしも他のユーザーがあなたの情報を積極的に見ているわけではありません。
この記事で、X(Twitter)の「おすすめユーザー」機能の仕組みと、もしこのリストに表示されることを望まない場合の対処法について詳しく説明します。
「おすすめユーザー」の選定方法について
「おすすめユーザー」機能は、Xのアルゴリズムを使用してユーザーを自動で推薦する仕組みです。
Xのおすすめユーザーの表示アルゴリズムってどうなってんだ……?
なんかエスパーめいてて怖いんだが……。
どなたにも迷惑かけるつもりはありませんからね!— ミドル猫 (@ajisai_neko_kun) November 14, 2024
このシステムはユーザーの活動や関心に基づいて、興味を共有する可能性のあるアカウントを提示します。
さて、どのようにしてユーザーが選ばれるのか、そのプロセスを詳しく見ていきましょう。
フォロー関係を基にした推薦
最も基本的な推薦は、あなたがフォローしている人たちが関心を持つアカウントを参考に行われます。
例えば、あなたと同じアカウントをフォローしているユーザーがいれば、そのアカウントはあなたにもおすすめとして提示されることがあります。
このとき、あなたの情報が他人に公開されるわけではなく、単純にフォロー関係が分析されるだけです。
インタラクションに基づく推薦
次に、ユーザー間のインタラクション、特に「いいね」やリツイートを行ったアカウントへの反応を分析し、同様に反応するユーザーを推薦対象として選びます。
これは、あなたが興味を示すコンテンツに反応するユーザーを特定するためのもので、直接的にあなたのプライバシーが侵害されることはありません。
このプロセスでは、リツイートやいいねがリプライよりも影響力が大きいとされています。
興味・関心に基づく推薦システム
Xのプラットフォームでは、ユーザーがプロフィールで設定した興味や関心、頻繁に使用されるハッシュタグが推薦の際の重要な基準として活用されています。
たとえば、「プログラミング」とプロフィールに記載されているユーザーは、同様の興味を持つ人々やプログラミングに関連する投稿を頻繁に行うアカウントが推薦される傾向にあります。
この機能は個人情報を共有するものではなく、ユーザー同士の共通の関心事を基にした推薦を行うシステムの一部です。
アドレス帳との連携による推薦
Xがスマートフォンのアドレス帳と連携している場合、そこに登録されている連絡先が推薦されることがあります。
インスタってもしかして携帯に入ってる連絡先からおすすめユーザー出してる?数年連絡取ってない友達からバ先の社員までおすすめされてんの怖いんだけど。
— ねんざ男 (@NENZA_52) August 10, 2024
この推薦は、アプリがアドレス帳にアクセスする許可がある場合に限り動作し、プライバシー設定からいつでもアクセスを停止することができます。
連携は完全に任意で、解除してもアプリの機能には影響がありません。
位置情報に基づく推薦
位置情報の共有を許可している場合、その地域に密接したアカウントやイベントが推薦されることがあります。
例えば、自身の住む地域で活動的なユーザーや、その地域に特化した情報を提供するアカウントが推薦されることがあります。
この機能も任意で、位置情報の共有はユーザーの設定によっていつでも無効化可能です。
私自身もプライバシーを重視しており、通常は位置情報の共有を控えています。
ウェブ閲覧データに基づく推薦機能
Xと連携しているウェブサイトの閲覧データは、推薦するユーザーの選定に影響を与えることがあります。
「おすすめ」の欄にあるトレンドって実は一部トレンドじゃなくて、ユーザーそれぞれの閲覧履歴からその名の通り「あなたへのおすすめ」を表示したものになってるらしいんですよね
私のところにもずっと居座ってます— Ristena(リステナ) (@Ristena61062) June 5, 2024
例えば、頻繁に訪れる特定のニュースサイトやブログがある場合、それに関連する公式アカウントや特定の話題に特化したユーザーが推薦されることがあります。
このシステムは、ブラウザのプライバシー設定やトラッキング防止機能を使用してカスタマイズすることが可能です。
閲覧履歴による影響を減らしたい場合は、プライベートモードでの閲覧が効果的です。
プロモーションアカウントによる推薦
広告主やプロモーション活動を行っているアカウントも、時に推薦リストに含まれることがあります。
これらのアカウントは、通常の推薦アルゴリズムとは異なり、「プロモーション」というラベルが付けられて表示されます。
このタイプの推薦は、ユーザーの興味や活動データに基づいてターゲティングされ、広告の設定を通じてカスタマイズ可能です。
広告に表示される「興味がない」オプションを選択することで、広告の表示頻度を調整することができます。
これらの推薦機能は、ユーザーの個人情報が直接他者に公開されるわけではなく、より関連性の高いコンテンツやアカウントを提供するために設計されています。
おすすめユーザーの表示を管理する方法
もし自分がおすすめユーザーとして表示されたくない場合、Xの設定機能を利用して、表示の制限を設定することができます。
具体的な設定方法について解説します。
検索設定のカスタマイズとおすすめ表示の管理
「設定とプライバシー」メニューの「プライバシーと安全性」セクション内の「見つけやすさと連絡先」オプションを通じて、様々な制限を設けることができます。
ここでは、メールアドレスや電話番号を利用した検索を制限する設定が可能です。
また、連絡先の自動同期機能を無効にすることもできます。
これらの設定を適用することで、おすすめユーザーとしての表示を効果的に減らすことができ、特に連絡先の同期を無効にすることは、自分のアカウントが他人に知られるリスクを低減します。
非公開アカウントの設定
さらにプライバシーを重視する方法として、アカウントを非公開に設定する選択肢もあります。
なぜかずっとおすすめユーザーに表示されてた方(趣味が分かるアイコンでもなかったと思う)が急に表示されなくなった。Xの改変に備えて鍵垢にされたとかかもしれない。アイコンのぼんやりした色味で把握してただけなので確認はしない(というかできない)。
どうなるんだろうなぁ~。— もち (@pctmochi) November 12, 2024
アカウントを非公開にすると、フォロワー以外のユーザーからはプロフィールや投稿が見えなくなり、おすすめユーザーとして表示されることも少なくなります。
ただし、この設定は他のユーザーとの交流に制約を与えるため、目的に応じて適切な設定を選ぶことが重要です。
例えば、ビジネス用途では公開設定を保持し、個人的な使用の場合は非公開設定を選ぶなど、使い分けが効果的です。
まとめ
おすすめユーザーとしての表示は、あなたの情報が直接公開されているわけではなく、Xのアルゴリズムが動作する自動推薦メカニズムによるものです。
この表示について心配する必要はありませんが、表示設定を自分で管理したい場合は、提供されている設定機能を利用して調整することができます。
大事なのは、アカウントの利用目的に合わせて適切な設定を行うことです。
たとえば、ビジネスや情報の共有が目的の場合は、アカウントを公開状態に保つことが適しています。
プライバシーを優先したい場合には、非公開設定やその他の制限オプションを利用することが推奨されます。
自身に合ったXの利用方法を見つけ、有効に活用しましょう。